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ジョゼと虎と魚とたち

ジョゼと虎と魚とたち_b0027839_22211815.jpgろくに更新もしてないくせに、ちゃっかりDVDとか
借りて見ちゃったりしてるわけデス、ごめんなさい。
ずっと見たかった「ジョゼと虎と魚たち」をようやく見ました。

ハンディキャップがあり、歩くことができず家に引きこもっていた女の子が、
ある青年に出会って徐々に心を開いてく、、。
まぁ要するにそういう話なんだけど、
これだけ聞くとなんとも心温まるお話のようですが、
伝わってくるのは全くもってそんな事ではありませんでした。

なんというか、『ジョゼ』の生き方が実にリアルで、ちょっと圧倒されてしまいました。
ハンディを持つ女の子を描く作品というと、
『こんなにかわいそうだけど、精一杯生きてる彼女を見てあげて』というような、
描き方をされてる事が多くて、私はそういうのには逆に不謹慎ささえ覚えてしまって、
どうも好きになれないんだけど(まぁ私の見方が穿ってるだけなのかも知れませんが、、)
この作品では『ジョゼ』を1人の女性として、その生き様を完全に描ききっていると思いました。
池脇ちゃんの演技もホント素晴らしいデス。

決してストーリーは美しくはなく、むしろ生々しいモノなのだけれど、
それが余計にリアルな感情を植えつけさせるし、映像の美しさにも引きつけられます。
『魚』のシーンとか、凄く美しくて幻想的だけど、でも内容は生々しい、みたいなね(笑)

ラストシーンは賛否両論ありそうだなぁ~と思ったけど、私は結構好きな感じです。
妻夫木が泣くところで、なんとも、、もう好きじゃないのかまだ好きなのか、とか、
もう一緒には居られないけど二度と会えない事の寂しさ、とか、切なさとか、虚しさとか、、
なんか色んな感情が込み上げてきて、苦しいけどなんか感動してしまったな、、。
by tohko_hy7 | 2005-11-02 22:50 | Beautiful Picture


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